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6 生活者にやさしいすまいづくり 浴室編(20000712)

浴室は、転倒・溺水などによる事故も多く、衛生的であると同時に安全面でも十分配慮したい場所である。
 浴室での行為を考えると、「入浴の準備を行う→脱衣→体を流す→浴槽出入り→体を洗う→洗髪→後始末→体をふく→ふろ掃除」となる。
 【1】浴槽に入る動作の時(高齢者動作)浴槽縁に腰をかける時、浴槽縁が暖かく、滑らず、滑らかな肌触りで浴そう縁に腰掛けられて楽に腰が上げられるような高さや、優しい材料選びが必要となる。
 【2】手すりを持ち、またいで浴槽に入る動作の時
、手すりが滑らないこと、それを握るとき冷たくなく、楽に手が届き、姿勢を十分支えられることが必要となる。
 【3】浴槽の湯につかっている時、体の異常に気がついた時は非常ベルに手を伸ばし、押し鳴らせるような設備があればよい。
 【4】浴槽換気は、十分行われないとカビが発生したりするので、機械換気設備が必要となるが、自然換気も十分取り入れられるようお薦めする。方法の一つとして、天井付近の湿気をどう自然換気するかがポイントになる。

 今後、浴室の増改築を考えているなら、以下の点を考えてみてはどうでしょうか。
  扉の開き勝手は、緊急時に外から救助できる構造以外は、内開きとはしない。
  戸の下枠および床には、できるだけ段差を設けない。
  姿勢保持用手すりは、浴槽内での姿勢保持用のハンドグリップ、浴槽出入りのための水平・垂直・L型手すりの設置。
  介助スペースを考えると、内法で間口奥行きがそれぞれ一八〇〇ミリ以上のものとする。カウン  ター等は、浴室内のスペースを狭くするので無い方がよい。浴槽・便器・洗面台等が一体となっ  た小規模なユニット形式のものは、専用住宅には不向きである。
  浴槽縁の高さは、洗い場床面より三五〇―四五〇ミリ以下がよい。

次回は便所についてです。 (フジ設計代表)

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