【2021年7月分】景況調査

【2021年7月分】前年同月比の景気動向

増加・好転  不変  減少・悪化
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売上高 収益状況 資金繰り 業界景況
製造業 食料品
繊維・同製品
木材・木製品
印刷
化学・ゴム
窯業・土石製品
鉄鋼・金属
その他
非製造業 卸売業
商店街
サービス業
建設業
運輸業
DI値 0.0 − 5.0 − 7.5 − 5.0

(情報連絡員40名のうち回答数40名 回答率100%)

製造業

食料品

 原材料が値上がりしてきたので経営が厳しい。(洋菓子)(パン・菓子製造)
 梅の作柄は、やや豊作、原材料在庫の逼迫感はなくなった。原料価格の普及品とA級品の価格差は昨年より狭まっている。A級品の価格はやや下がったが、販売は通販系のみ売れている。(その他の食料品製造業)

繊維工業

 昨年のコロナ禍の影響を受けた状況で比較しての不変となります。(その他の繊維製品製造)
 7月の売上は、前年同月と比較して増加しましたが、前年はコロナの影響で売上が減少していましたので、通年売上と比較するとまだまだ減少している状態です。(毛皮製衣服・身回品製造)

木材・木製品

 コロナ禍、建築関連業界は最悪の状況を呈している。住宅及び店舗着工数は激減し、受注量も激減しているため、従業員に対しては就業時間の時短化傾向にある。さらに、原材料は入手困難化を示し、材料仕入価格は月毎に値上げされている。(建具製造)
 令和3年6月の新設住宅戸数は全国で76,312戸と4カ月連続の増加、持家、貸家が増加し、分譲住宅が減少したが、全体で前年同月比7.3%の増加となった。持家は8カ月連続の増加で前年同月比10.6%増加、民間資金が8カ月連続の増加、公的資金は2カ月連続の増加となった。貸家は4カ月連続の増加で、前年同月比11.8%増、分譲住宅は先月の増加から再びの減少、一戸建住宅が2カ月連続の増加、マンションが4カ月ぶりの減少。県内の新設住宅戸数は405戸で前年同月比5.2%の増加で、持家がやや減少したが、貸家が50%強の増加。組合内ではウッドショックにより原材料仕入価格が高騰、販売先への値上げが進んでいる所は収益確保が出来ているが、そうでないところは難しい局面が続き、これからが正念場。(製材業)
 木材料の2割強の値上がり、品切れの影響によるコストup、工期の遅れ等が出始めています。すでにコロナ前との比で売上が減っており、より厳しさが増しています。工事件数も減少したままで受注価格の低下が続いています。(家具製造業)

化学・ゴム

 米中の景気回復を受け、輸出が増えたところもあり、少し持ち直しつつある感。ただ、原材料費と輸送コストが上昇、収益率を圧迫。コロナ禍も、変異株が増え続けここにきて第5波の感染者増の様相、オリ・パラ後の感染状況も懸念され、さらに先行き不透明で安心できる状況ではない。(化学工業)

窯業・土石製品

 生コンクリート市況については、ほぼ計画通り。(窯業・土石製品製造業)

鉄鋼・金属

 昨年同月比で売上高は、5%の上昇にとどまっている。原材料不足で生産の遅れがあり、回復が遅い。(金属素形材製品製造業)
 まだしばらくの我慢のしどころだが、この時期だからすべきこと、出来ることを見つけ出して、次に備えていく必要がある。(金属製品製造)

その他の製造業

 売上高前月比は、若干増・若干減とばらつく。(和雑貨製造業)
 低調のまま変わらず。8月盆休み明けまで現状のままと思われる。それ以降の状況は不透明のまま。(なめし革・同製品・毛皮製造)

非製造業

小売業

 昨年同様コロナ禍でガソリン需要が低迷する一方で、今年は米国夏季ガソリン需要増加等により、原油価格が上昇し、販売価格も上昇。それが需要減を加速させるという負のスパイラル。昨年以上に県内の石油販売業者は厳しい経営環境に陥っています。(燃料小売業)
 長引く梅雨、猛暑、コロナ、オリンピックのテレビ観戦等により、外出する機会が減っているのか、来店客が少ないようです。(時計・眼鏡・カメラ小売業)
 先月同様7月も4連休があり、飲食店・観光関連事業者は県外(京阪神近畿圏他府県等)の客が多く、終日賑わい、現在もワクチン接種者も多くなった事、夏休み中等により、コロナ感染者が増加しているにも関わらず来客者増加状況が続いているが、既存客を相手にしている小売業者は変わらず厳しい経営状況です。(複合業種)

商店街

 東京五輪の開催と時期を同じくして、新型コロナウイルス感染症の再拡大が起こっています。外出の自粛が呼び掛けられている為、商店街への来街者の増加は見られません。秋以降には収束するのでは、との楽観的観測に基づき、イベントの開催の検討を始めましたが、先行きは非常に不透明です。(和歌山市)
 特に変化なく、現状維持が続いています。(和歌山市)

サービス業

 7月は前半不調でしたが、夏休みに入り、4連休辺りから、わかやまリフレッシュプラン2ndの実施あるいは全国高等学校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)等各種大会の開催で売上はかなり増加しております。しかしながら、コロナウイルス感染が急拡大しており、8月のキャンセルが出てきている施設もあります。先行きが懸念されます。(旅館・ホテル)
 7月の対前年同月比の宿泊人員は158.0%、総売上高163.1%、1人当り消費単価103.2%、総宿泊料金164.7%、1人当宿泊単価104.2%で、対前々年同月比の宿泊人員は76.2%、総売上高84.3%、1人当消費単価110.7%、総宿泊料金85.0%、1人当宿泊単価111.6%だった。
 2021年1月~7月の宿泊人員は266,801人で、前年同期間(2020年1月~7月)と比べると37,922人の増加である。(白浜温泉旅館協同組合)
 7月の4連休等は客が増加し、全体に売上が伸びている。しかしながら、県外、特に大阪からの客が多く、大変不安で断っている店も見受けられる。コロナワクチン接種済みの客が増加しているが、大企業をはじめ、中小企業でも店に行かないよう指導がある。(飲食業)
 1~6月の乗用車におけるHV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリット自動車)、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の販売台数が前年同期比19%増と急速に増えてきていますので、新技術に対応出来る整備機器や技術の取得が必要となっています。(自動車整備業)
 特定整備制度が施行されて1年が経過した。また、この制度の施行から1年半後、本年10月より施行される新点検基準もまもなくスタートする。自動車整備に関係する法規制のこれまでの経緯と今後のスケジュールを確認し、これからの車体整備事業者に求められる対応について考えたい。(自動車車体整備業)

建設業

 県外からも職人の応援依頼が来ています。人手不足がますます深刻化しています。(電気工事業)
 県内各事業所に問い合わせても「暇になってきた」というような声が寄せられています。忙しくする業者さんもありますが、応援が欲しいと言っても賃金が安いので見送りするような状態です。(板金・金物工事業)
 当地域の建設関係者にコロナ陽性者が出たので、現場がストップする可能性が有ります。今後も更に陽性者が増加すると大きな影響が心配されます。(一般土木建築工事業)
 7月の県工事組合員受注額は、前年同月比25%減となっていますが、当年度7月までの(4月~7月)累計は前年度比50%増となっています。(一般土木建築工事業)

運輸業

 運送業界としては、顧客業種によって濃淡が別れるが、概ね堅調に推移している中で、原油価格が安定しないため、経営に影響を及ぼしている。最近は燃料代の高騰が続いている。(一般貨物自動車運送業)
 新型コロナウイルスのワクチン接種の拡大で景気回復が高まっていることやイラン情勢も原油相場を押し上げ、原油価格は高値水準が続いている。(一般貨物自動車運送業)